参院選の成果をふまえ、決意を固め、さらにたたかおう


戦争させない!9条壊すな・総がかり行動実行委員会

この度の第25回参議院選挙では立憲野党と市民の共同の力が、安倍晋三首相の最大の政治目標である憲法9条の改悪に不可欠の3分の2の議席の確保を阻止しました。

これは安倍政権の米国追従と戦争する国づくりをすすめる政治に対する重大な打撃です。この成果は立憲野党と連携した全国の市民運動の皆さんのたたかいの結果であり、総がかり行動実行委員会は奮闘したすべての皆さんにこころからの連帯の挨拶を送ります。

この選挙において、安倍政権はことさらに「安定か、混乱か」とか、「憲法を議論する政党か、議論しない政党か」などと煽り立て、立憲野党と市民の共同を分断しようとして、さまざまな攻撃と妨害を行ってきました。しかしながら、立憲野党各党と市民はとりわけ全国32の1人区において統一候補を作り上げ、安倍政権の悪政と対決して闘いました。とりわけ辺野古新基地建設を強行しつつある沖縄県において、また陸上イージスアショアの導入を企てる秋田県において、さらに安倍忖度政治の腐敗の象徴となった新潟県において、野党の統一候補が自民党の候補を打ち破りました。これらの選挙区では悪政に反対する広範な市民の運動が、世論を作り、野党の共同と結びついて勝利を勝ち取りました。

安倍政権の6年半の悪政の下で、社会の格差と困窮は拡大し、この閉塞状態に多くの人びとは不安を募らせています。今回、残念ながら投票率が5割を切ったことは、こうした安倍政権への不信と嫌気の反映でもあるでしょう。

しかし、私たちは全ての市民のみなさんに呼びかけます。こうした悪政を存続させることは許されません。あきらめからは未来は生まれません。私たちには闘う以外に前途はありません。

選挙後、米国トランプ政権はイラン制裁の「有志国連合」への参加要求や日米貿易での対日圧力を強めてくるでしょう。安倍政権がそれに追従することは許されません。東北アジアでは安倍政権の下で、日韓・日朝関係の緊張など、事態はいっそう深刻化しています。

私たちは国会内の立憲野党各党と連携を強め、安倍政権の悪政と対決し、連帯できるすべての人々と連帯し、国会外の市民運動をいっそう大きく広げ、「総がかりを超える総がかり運動」を作り上げて闘いましょう。

今回の参院選の成果に確信をもち、全国いたるところで、さらに広範に、さらに大きく市民の行動をまき起こしましょう。ひきつづき国会内の立憲野党と連携し、憲法改悪を許さず、安倍政権を退陣に追い込む運動を組織しましょう。

2019年7月22日